JSTQB Conference
in 2023 Autumn

2023. 9.25 Mon
13:00~18:00 ONLINE

ISTQBからの最新情報
DevOpsに最適なQAやソフトウェアテストに関する情報をお見逃しなく

※カンファレンス当日の資料は以下になります。
ISTQBのご紹介と最新動向について ISTQB in a nutshell
基調講演-1 DevOpsチームのための品質 Quality for DevOps teams
CTFL4.0シラバスについて

Overview

開催日時 2023年 9月 25日 (月) 13 : 00 ~ 18 : 00
会場 オンライン開催(Zoom)
当日までにconnpassサイト「参加者への情報」欄にZOOMのアクセス情報が表示されます。
参加対象 ソフトウェアの開発・運営に関わる全ての皆様
参加費 無料
事前にconnpassでのお申込みが必要です。

Speakers

基調講演 - 1

DevOpsチームのための品質

DevOps チームは、ビジネス価値に焦点を当て、品質を確保しつつ迅速に IT システムを継続的にデリバリーする必要があります。したがって、これらの高いパフォーマンスを発揮するクロスファンクショナルな IT デリバリーチームは、品質を開発の初期から作り込み、品質エンジニアリングをチームに組み込む必要があります。品質エンジニアリングは、適切な品質の IT システムを達成するための新しい概念です。デジタル製品の開発が完了した後に、アプリケーションをテストするだけの取り組みは過去のものとなります。今日の高性能な IT デリバリーモデルでは、より速く、より頻繁にアプリケーションを提供するために、品質を保証するための、さらなる取り組みが必要とされます。品質エンジニアリングへの道は、一から十まで、つまり、スキルや組織、自動化、品質の指標などでの変化を意味します。

TMAPのVOICE モデルは、チームが追求するビジネス価値と活動を調整するためのガイドです。指標を計測することにより、チームはステークホルダーに正しい情報を提供し、IT デリバリーが顧客にとって真のビジネス価値をもたらすことを確実とします。チームにとって、品質エンジニアリングの明確な定義、つまり品質エンジニアリングの活動が有用になるべくまとめられている各種トピックが役に立つのです。組織にまつわるトピックはチーム間の活動の調整と関連しており、パフォーマンスにまつわるトピックはチーム内の運営活動に焦点を当てています。

現在のチームが品質とスピードを両立させるためには、例えば CI/CD パイプラインのような自動化が極めて重要です。ただし、自動化をゴールにするのではなく、品質と速度を向上させるための単なる手段であることを自覚しておかなければなりません。

本講演では、品質エンジニアリングに対する広い視野が重要である理由と、IT 製品、IT デリバリー・プロセス、そしてチーム全体で適切な品質を達成するために、どのように品質エンジニアリングを実装できるかを学べます。

※本プレゼンテーションでは、TMAPの最新書籍「Quality for DevOps teams(ISBN978-90-75414-89-9)に基づき、DevOps 文化に品質を導入するハイパフォーマンスなクロスファンクショナルチームをサポートするために、実践的な事例、便利な知識、いくつかの理論的背景を紹介します。

Rik Marselis

オランダSogeti社 主幹品質コンサルタント

Rik Marselis

Rik Marselis 氏は、オランダ Sogeti 社の主幹品質コンサルタントです。プレゼンター、トレーナー、執筆者、コンサルタント、コーチとして高く評価されており、効果的なツールやチェックリストの提供、実践的なサポート、綿密なディスカッションを通じて、多くの組織や人々の品質エンジニアリングとテスト実務の改善を支援しています。また、ユーモアを交えながら実践的な事例を紹介しています

Rik 氏は、TMAP、ISTQB、TPI の認定トレーニングコースの公認トレーナーであり、また、多くのカスタムワークショップやトレーニングコースを作成、提供しています。例えば、インテリジェントマシンや DevOps の品質エンジニアリングに関するものがあります。また TMAPspecial interest group の委員長を務めています。
Rik 氏は、Sogeti 社の R&D ネットワークである SogetiLabs のフェローです。R&D 活動ではプレゼンテーション、書籍、ホワイトペーパー、記事、ポッドキャスト、ブログで発表しています。TMAP の書籍「Quality for DevOps teams」の共著者であり、品質エンジニアリングとテストのための www.TMAP.net の品質エンジニアリング&テストの知識体系の構築に貢献しています。

【 受賞実績 】
・2022 年 ISTQB Software Testing Excellence Award 受賞
・2023年 EuroSTAR 2023 Testing Excellence Award 受賞

基調講演 - 2

AIテスティング・モバイルアプリケーションテストシラバスのポイントと活用方法
シラバス翻訳からの学び

2023年初頭よりChatGPTをメインとしたLLM(大規模言語モデル)が隆盛し、機械学習で作られたAIを活用した製品や業務システムの企画および開発が加速度的に進みました。同時にコロナ禍からの回復に伴ってMaaS(Mobility as a Service)や個人間ECの利用拡大、新しい働き方の定着など、モバイルアプリケーションの開発需要がこれまでになく高まってきています。ISTQB/JSTQBではこれらのニーズに先回りして、各技術ドメインのソフトウェアテスト技術の資格認定に利用するシラバスの日本語版を無料で公開しており、シラバスは各ドメインにおけるテストの技術書としてガイド的な役割も果たしています。

FLシラバス(Specialist) AIテスティングでは、第三次AIブーム以降における人工知能(AI)と機械学習の基本的な概念を紹介し、AIベースの製品の品質特性とAIに特化したテストのアプローチなど、AIをテストする具体的な技法について焦点をあてています。(QA4AI)さらにAIを活用したQAについても記載しております。(AI4QA)

FLシラバス(Specialist)モバイルアプリケーションテスト担当者では、モバイル分野におけるビジネスモデルや分析データ、デバイスの種類などの記載にはじまり、代表的なテストタイプ、デバイスハードウェアとの連携を考慮したテストプロセスとその種類、アプリケーション開発プラットフォームやエミュレータ、シミュレータを活用したテスト自動化のアプローチなどを取り上げており、モバイルアプリケーションの基礎知識がない方でも理解できるように配慮されています。

本講演ではそれぞれのシラバスについて、そのポイントと活用法についてお伝えすると同時に、シラバスの翻訳の活動を通じて得られた学びを、皆様にお伝えいたします。AI、モバイルそれぞれのソフトウェアテストに関するJSTQB/ISTQB概況が、シラバスを通じて把握できる良い機会となりましたら幸いです。

松木 晋祐

株式会社ベリサーブ 執行役員 研究企画開発部 部長
AIQVE ONE株式会社 取締役 CTO

松木 晋祐

株式会社ベリサーブにてソフトウェア開発部門、研究開発部門の創設をはじめ、さまざまなソフトウェアQAに関するSaaSのローンチを行っています。
またAI4QA分野として、ゲームデバッグのAIによる全自動化サービスなどの研究開発・提供、技術戦略推進部門の管掌等を担っています。

著書(共著/共訳)に、システムテスト自動化標準ガイド, Androidアプリテスト技法 などがあり、東京電機大学非常勤講師、JSTQB技術委員、ISO/IEC JTC 1/SC 7 Expert/Co-Editor、テスト自動化研究会およびテスト自動化カンファレンスの創設などの活動にも取り組んでいます。

スペシャルゲスト講演 - 1

ISTQBの紹介

Klaudia
Dussa-Zieger

ISTQB プレジデント

KlaudiaDussa-Zieger

CV Klaudia Dussa-Zieger(博士)は、imbus社のコンサルティングチームのリーダーです。特にテストマネジメント、テストプロセスの継続的改善、テスト技術者へのトレーニングや教育に注力しています

20年以上にわたり、ISTQB®認定テスト技術者のファウンデーションおよびアドバンスレベルのトレーナーとして、またエアランゲン・ニュルンベルク大学でソフトウェアテストの講師として活躍しています。

2009年3月より、CV Klaudia Dussa-Ziegerは DIN(ドイツ工業規格)の作業委員会「システムおよびソフトウェアエンジニアリング」の委員長を務め、国際標準の策定に積極的に取り組んでいます。10 年以上にわたりドイツの ISTQB 加盟団体である GTB:German Testing Board のメンバーであり、現在 ISTQB プレジデントとして AI タスクフォースを統括しています。

Timetable

プログラム内容 タイムテーブル 講演者
オープニング 13:00-13:10 JSTQB 技術委員会 委員長
 佐々木 方規
ISTQBのご紹介と最新動向について
ISTQB in a nutshell
13:10-13:30 ISTQB プレジデント
 Klaudia Dussa-Zieger
基調講演-1
DevOpsチームのための品質
Quality for DevOps teams
13:30-14:30 オランダSogeti社 主幹品質コンサルタント
 Rik Marselis
休憩時間 14:30-14:40
パネルディスカッション
「DevOpsの品質管理(仮)」
14:40-15:30 パネリスト
 オランダSogeti社 主幹品質コンサルタント
  Rik Marselis
 JSTQB 技術委員 角田 俊
モデレーター
  JSTQB 技術委員 大西 建児
休憩時間 15:30-15:40
基調講演-2
AI テスティング・モバイルアプリケーションテストシラバスのポイントと活用方法
シラバス翻訳からの学び
15:40-16:40 株式会社ベリサーブ 執行役員 研究企画開発部 部長
AIQVE ONE株式会社 取締役 CTO
 松木 晋祐
休憩時間 16:40-16:50
CTFL4.0シラバスについて 16:50-17:20 ISTQBスペシャルゲスト
 Eric RIOU du COSQUER
パネルディスカッション
進化したFLシラバス
・今回のシラバスで変わったこと
・翻訳するにあたりもりあがったところ
17:20-17:50 パネリスト
 ISTQB スペシャルゲスト
  Eric RIOU du COSQUER
 FL4.0翻訳 WG
  JSTQB 技術委員 大段 智広
  JSTQB 技術委員 小楠 聡美
  JSTQB 技術委員 湯本 剛
モデレーター
  JSTQB 技術委員 福田 里奈
クロージング 17:50-18:00 JSTQB 技術委員会
 藤原 考功